コロナ自粛の時に心にしみた言葉
私の大好きな小説家、村上春樹さんがラジオ番組をされています。
村上ラジオ

大切なことはそれだけです。
コロナ自粛期間中に「明るい明日を迎えるための音楽」というタイトルで特別に放送がありました。
その中で、こういう言葉がありました。
最近の世の中って、なんでもいいからすぐに白黒をつけちゃうという傾向が強いですよね。とくにインターネットの世界なんかでは、強い口調であっちかこっちかきっぱり言い切った方が勝ち、みたいなことがおこなわれています。生意気なことを言うようですが、僕はそういうのはあまり好きじゃないんです。白か黒かよくわからないところで行き惑うのが人間だし、その姿を思いやりを込めて描いたり、あるいは癒したりするのが、音楽や小説の本来の役目ですよね。こういう素敵な音楽を聴いていると、あらためてそれを実感します。
「雨に濡れても」じゃないけど、ぶつぶつ苦情を並べても、なにごとも解決しません。自分にできることを、自分にできるペースで、ひとつひとつ工夫して片付けていくしかありません。小説を書くのだって同じことです。お互いめげずにがんばりましょう。
村上RADIO特別編「ステイホームスペシャル」 明るいあしたを迎えるための音楽
https://kangaeruhito.jp/article/14694
放送された時は、世の中が暗くて重い空気に包まれて、閉塞感に息が詰まっていました。
私自身もこの先どう言う風になっていって、
元のように人と近い距離で交流することがあるんだろうか?
世の中なっていくんだろう?と思っていました。
その中で、この言葉にであって、ほっとしました。
そう、思いやりを持って今できることを、1つづつ工夫して片づけていくしかない。自分の今の最善で。
このラジオ放送の中でジャズシンガー
ニーナ・シナモンが歌う、ビートルズの名曲「Here Comes the Sun」が流れました。
すこししゃがれた声で、人を静かに癒してくれます。
いい曲です。いい歌です。