白鳥蘆花に入る
小学生のころに読んだ小説の中に「白鳥蘆花に入る」という言葉があって、
その言葉は心の隅っこにいつもあって。

蘆は川べりに生えるススキのような植物で、群生した蘆の花の真っ白い穂の中に
ぽつんと白鳥が静かに留まっている。
言葉通りに想像すると、水墨画のような静かな風景が思い浮かぶ。
真っ白の蘆の花の中に白鳥がいることは、よく見ないとわからない。
だけど、その白鳥が動くと、蘆の花がさわさわと動く。
白鳥は蘆花の中で、目立とうとせずとも自分の羽ばたきで回りに静かに影響を与えている。
自分の主張や自意識をわざわざ大きな声を張り上げていう必要はなくて、
今の自分が正しいと思うことを選択していければと思っている。
「蘆花の中の黒鳥にはなりたくない」
実際はそういうキレイなことばかりじゃなくて、
間違って、失敗して、迷惑かけて、誤解したり、誤解されたり。
そんな恥が沢山なんですが、私の心の指針となる言葉として。
心のノートにメモです。
「次郎物語」
小学生のころに親に買ってもらって何度も読んだ本です。